お知らせ
4月22日にモミじんパークにて、「新庄里地里山の恵み体感プロジェクト」完了記念式典が取り行われました。 当日は嶺南振興局長、美浜町長を始め、多くのご来賓にご参加いただきました。 式典後に獣……
新庄区ならではの行事・イベント・祭など様々な情報を発信していきます。 新庄のマスコットキャラクター「モミじん」LINEスタンプなどの情報もあります。
美浜町新庄区は福井県の若狭地方の最も南に位置し、県境の山々や中央を流れる耳川といった多彩な自然に恵まれたところです。「田代」「寄積」「奥」「馬場」「岸名」「浅ヶ瀬」「奥」の7集落を総称して『新庄(しんじょ)』と呼び習わしてきました。
新庄地区は、かつて薪炭の産地として知られていました。この地で焼かれた炭は「若新」(若狭新庄の略) の商標をつけ評判となり、滋賀県から炭問屋が山中の炭焼き小屋まで粟柄峠を越えて買い付けに来たそうです。 こうした山で働く人々の喉を潤したのが、この湧水です。 新庄の歴史は現在でも存在する多数の湧水や、清流である耳川とともに暮らしてきた歴史でもあります。
そんな美浜町新庄には、400年続くともいわれる祭りがあります。八朔祭りと言って福井県内で奇祭と言われている祭りです。
東字、西字それぞれに奉納する樽を担いで日吉神社へ向かって練り歩くあいだ、男根を模した神棒を持った天狗が、(若い?)女性を
その神棒で突っつくために追いかけまわします。
その神棒で突かれると子宝に恵まれると言われています。
子孫繁栄と五穀豊穣とは同義であり、この男根祭りを行うことで五穀豊穣にも強い願いが込められています。
天狗は神であり、わらじを履き、帽子をかぶり、まさに旅の格好をしています。
なお天狗は猿田彦命(サルタヒコノミコト)であり、天孫・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が降臨する際の案内役として知られています。
そのことから樽神輿の案内役(露払い)という位置づけであったそうです。
また、別項で取り上げている「三つの王の舞」を舞う「王」も天狗の面をつけており、猿田彦命であるとされています。
天狗の周りには「オドケ」と言われる世相を表現した仮装衆が加わり、祭りを盛り上げます。
オドケは祭りの間は声を発してはいけないことになっています。東字のオドケの場合、警官、婦人、乞食は必ず存在することになっています。
天狗とオドケの役割は、東字・西字とも当日の朝発表されるそうで、朝公会堂に集まっているときに突然肩を叩かれて別室に連れて行かれ準備をさせられ
るだとか・・・ もともとは天狗とオドケは、樽神輿の道を開けるために出されたものとも言われています。